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8. 社内システムを内製で構築することは可能か

 

理想をいえば、社内事情に精通した人間が内製する方がいい、しかし技術力や工数のことを考えると……という悩みが、特に社内システムの開発においては発生するかと思います。

ここでは、社内システムを内製することによるメリットやデメリットを挙げ、デメリットを克服する形で実行できないかを考えてみましょう。

 

外注? 内製? 社内システムをどこで構築するか

 

かつて(特に大企業においては)、社内に独自のシステム部門を持ち、社内システムを内製することが多い時代がありましたが、SIerの増加や近年のクラウド技術の発展、パッケージ製品の充実、アウトソーシングの流れなどにより、社内システムを社内でまかなうのではなく、外注する企業も多くなりました。

しかしまた最近になって、事業展開のスピードアップなどのために再び社内システムを内製化する企業も増え始めています。

また、社内システムの全てを外注、または内製と決めるのではなく、目的や用途によって外注と内製を使い分けている企業も少なくないでしょう。

 

現時点では、社内システムを内製する企業より外注する企業の方が少し多い傾向にありますが、一説には今後は内製を進める企業と外注を進める企業に分かれ、2極化していくともいわれています。

 

社内システムの内製化によるメリット、デメリット

 

社内システムを内製化することによる最大のメリットは、現場からの要求に応じて、迅速かつ柔軟に対応させることが出来ること、対応スピードの速さ、ということが言えるでしょう。

ユーザーサイドの業務知識を持った人間が、直接開発に携わることが出来れば、業務に合わせたシステム開発のスピードは、もっと速くなるはずです。

また、開発したシステムの中身を正確に把握でき、今後の追加開発にも活かせるというメリットもあります。

 

一方、社内システム内製化の主なデメリットは、開発にあたっての人的リソースの確保、開発するシステムに応じて、必要な技術を持った人材を必要な人数、必要な期間だけ確保する必要がある、といったことが挙げられます。

通常の企業が、専業でないシステム開発に内部の人材リソースのみで十分な人員を確保し、維持していくのは困難であるといわざるを得ません。

開発時に何とか人をそろえて開発したものの、のちに開発者がいなくなり、システムがブラックボックス化してしまうことにでもなれば、内製化したメリットが無駄になってしまいかねません。

 

内製化による失敗とは

 

内製で独自にシステムを作っていった場合、パッケージ製品を使った場合と異なり、OSなどのバージョンアップや、新しいデバイス・システムへの対応も独自に行わなければならないため、新しい技術への対応やそれに応じたバージョンアップが遅れるといったリスクが考えられます。

パッケージ製品ではないため、開発したシステムの全ての機能を自分達で検証しなくてはならないため、検証の工数や期間が長くなってしまうことも、内製化の特徴といえます。

また、先にも挙げましたが、開発者がいなくなる際に十分な引き継ぎを行っていないと、システムがブラックボックス化してしまうことも考えられます。

 

しかし、内製でも開発ツールのプラットフォームを使用することで、システムの改修や変更にも容易に対応が可能になり、人に依存することなく開発を進めることが出来るため、上記のようなシステムのブラックボックス化を防ぐことも出来ます。

失敗しない内製を実現するためにも、開発ツールの導入をご検討ください。

 

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