Magic xpiトレーニングテキスト
25. 本番移行時の注意

25.1 環境変数の活用

  • リソースやサービス設定、またフローの設定において、ファイルのパス、アクセスするサーバのユーザーID、パスワード等、環境に依存する要素は環境変数を使用して指定します。
  • 本番移行時はmagic.iniファイル、ifs.iniファイルの環境変数の値を、本番環境で使用する値に修正する必要があります。
  • 環境変数を使用せずに直接記述すると、本番移行時、スタジオでプロジェクトを開き、フローの設定値を修正して、再度ビルドする必要が生じてしまうので注意しましょう。

環境変数の活用

25.2 プロジェクトの実行環境への移行

ソリューションレベルのフォルダをxpiサーバー、もしくはxpiサーバーからアクセスできる場所に配置します。 

※基本的に配置場所の制約はありません。

  • 以下の5つのファイルを正しく設定します。
No. ファイル名 内容
ifs.ini プロジェクトごとの環境変数などを設定するファイル。
start.xml プロジェクト起動時のインスタンス数、ワーカスレッド数などを定義する設定ファイル。
Startショートカット プロジェクト起動用のショートカット。
Stopショートカット プロジェクト停止用のショートカット。
projectsStartup.xml GigaSpacesが起動したときに、自動起動させるプロジェクトを記載するファイル。

※No.①~No.④は<ソリューションフォルダ>\<プロジェクトフォルダ>内にあります。
※No.⑤は<xpiインストールフォルダ>\Runtime\Config内にある「projectStartup.xml.example」をコピーして作成し、同フォルダに配置します。

 

【① ifs.ini】

  • 下記の項目を正しく設定します。
No. セクション 項目名 修正内容
1 [MAGIC_ENV] LicenseName 本番用サーバライセンスを設定。
2 [MAGIC_LOGICAL_NAMES] projects 実行環境のプロジェクト配置場所を設定。
3 ユーザ定義の環境変数 実行環境での値を設定。

 

[MAGIC_ENV]LicenseName

[MAGIC_ENV]LicenseName

 

 

[MAGIC_LOGICAL_NAMES]projects

[MAGIC_LOGICAL_NAMES]projects

 

【② start.xml】

  • 下記の項目を正しく設定します。
No. 要素 属性 修正内容
1 Project ProjectsDirPath 実行環境のプロジェクト配置場所を設定。
2 Server host 実行環境のホスト名を設定。
3 alternateHosts クラスタ構成の場合、代替機のホスト名を設定。
4 NumberOfWorkers ワーカスレッド数を設定。
5 NumberOfInstances インスタンス数(exeのプロセス数)を設定。

 

  • 開発環境での設定例

開発環境での設定例

  • 実行環境での設定例

実行環境での設定例

 

 

【③ Startショートカット】

  • リンク先、作業フォルダーを修正します。

Startショートカット

 

【④ Stopショートカット】

  • リンク先、作業フォルダーを修正します。

Stopショートカット

 

【⑤ projectsStartup.xml】

  • <xpiインストールフォルダ>\Runtime\Config内にある「projectStartup.xml.example」をコピーして作成し、同フォルダに配置します。
  • GigaSpacesが起動したときに、自動起動させるプロジェクトの数だけ<Project>要素を記載します。

   ※ 22_第22章_Magic xpiトレーニング_Magic xpiのアーキテクチャー.pdf 「22.2 Magic xpiの各種設定ファイル」参照

projectsStartup.xml