Magic xpiトレーニングテキスト
11. 基本的なアダプタの使い方その3

11.1 HTTPコンポーネント

  • HTTPコンポーネントの使用方法には次の2つのモードがあります。

トリガーモード
ステップモード

  • トリガーモードを使用すると、Magic xpi サーバはクライアントからのHTTPリクエストを受け取ることができます。
  • ステップモードを使用すると、Magic xpi サーバは、別のWebサーバに対してHTTPリクエストを送信することができます。

 

【トリガーモード】

  • HTTPコンポーネントをトリガーとして使用すると、HTTPクライアント(ブラウザ等)からIIS経由でリクエストを受け付け、フローをトリガー起動することができます。
  • HTTPリクエストのパラメータは、Magic xpiの変数にマッピングし、フローの中で使用することができます。
  • フローで処理した結果をHTMLとしてHTTPクライアント(ブラウザ等)に返します。

 

【サービスの設定】

  • HTTPコンポーネントをトリガーモードで使用する場合、サービス設定でHTTPエントリを作成し、エンドポイントを設定します。

サービスの設定

Webサーバ PC名、IPアドレスを設定。デフォルトでは内部環境変数の”MachineName”が設定されます。
別名(エイリアス)Alias IISのエイリアスを設定。デフォルトでは内部環境変数の”Alias”が設定されます。

 

【エンドポイントの設定】

  • エンドポイントURL:HTTPクライアントからHTTPトリガーを呼ぶためのURL

[ 例 ] http://PS_HP_01/Magicxpi4.13/MgWebRequester.dll?appname=IFSMagicxpiSample1&prgname=HTTP&arguments=-AHTTPTrigger%23Mitsumori

エンドポイントの設定

 

【エンドポイントURL構文規則】(※赤文字:可変部分)

http://<host>/<IISAlias>/MgWebRequester.dll?appname=IFS<ProjectName>&prgname=HTTP&arguments=-A<ServiceName>%23<EndpointName>

<host> コンピュータ名
<IISAlias> IISエイリアス名(デフォルト値はMagicxpi4.13)
<ProjectName> 実行するプロジェクト名
<ServiceName> サービスリポジトリのHTTPサービス名
<EndpointName> エンドポイント名

 

【サンプルHTML】

  • エンドポイント詳細で「サンプルHTMLの生成」にチェックを入れると、エンドポイントURLを呼び出すサンプルHTMLが作成されます。

[ 作成先 ]

<マイドキュメント>¥Magic¥Projects¥<ソリューション名>¥

<プロジェクト名>¥Service¥<サービス名>¥<エンドポイント名>.html

[ 例 ]

C:¥Users¥PS¥Documents¥Magic¥Projects¥MagicxpiSample1¥
MagicxpiSample1¥Service¥HTTPTrigger¥Mitsumori.html

サンプルHTML

 

【トリガー設定】

  • ツールボックスからHTTPコンポーネントをトリガーエリアに貼り付けます。

トリガー設定

 

サービス名 サービスで作成したサービス名
エンドポイント名 作成したエンドポイントを選択
引数名 エンドポイント定義時に指定した引数名
マッピング変数 引数を受け取る変数
戻値 呼出元に返される情報を格納するBlob型の変数

 

【ステップモード】

  • ステップモードでは、HTTPの各メソッドを使用して情報の送受信を行います。
  • ステップモードを使用する場合、予めリソースを設定し呼び出し先のHTTPサーバのURLを指定する必要があります。

 

【メソッドの種類】

  • HTTPのGET、POST、RESTメソッドが使用可能。
  • メソッド内で指定したBlob変数に、リクエストの結果情報(htmlやxmlなど)を保存します。

 

【リソースの設定】

  • HTTPコンポーネントをステップモードで使用する場合、リソース設定でHTTPエントリを作成し、HTTPサーバのURLを指定する必要があります。

リソースの設定

 

【GETメソッド】

GETメソッド

 

ヘッダーセット HTTPヘッダーに追加するテキストまたは式
出力BLOB GETオペレーションが返す出力情報を格納するBLOB型変数
出力ヘッダ レスポンスヘッダを格納する文字列型変数

 

 

【POSTメソッド】

POSTメソッド

 

【RESTメソッド】

RESTメソッド

 

HTTP動詞 GET,POST,PUT,HEAD,DELETEのいずれか
URL動的追加 URLに追加する文字列を設定
ヘッダーセット HTTPヘッダーに追加するテキストまたは式
出力BLOB RESTオペレーションが返す出力情報を格納するBLOB型変数
出力ヘッダ レスポンスヘッダを格納する文字列型変数

 

11.2 遅延コンポーネント

  • 遅延コンポーネントを使用すると、フローの処理を一定時間、遅延させることができます。
  • 遅延時間は1/10秒単位で指定できます。

遅延コンポーネント

11.3 メッセージ保存コンポーネント

  • メッセージ保存コンポーネントを使用すると、アクティビティログにメッセージを出力できます。
  • BLOB型の変数を指定しておくと、Magicモニタで変数の内容を確認することができます。

メッセージ保存コンポーネント