「打てば響くシステム創り」を支えるMagic xpa
~フルカスタマイズ可能な校務支援システム「Major School System」でトップを狙う~
「パッケージに業務を合わせる」。これが、一般的な業務システムのあり方です。しかし学校現場、とりわけ私立の学校では経営母体や教育方針によって業務内容が大きく異なり、パッケージでは対応しきれないケースが少なくありません。そこで「既存の業務にパッケージを合わせていく」をコンセプトに開発したのが、システックITソリューション株式会社様の校務支援システム「Major School System(MSS)」です。
MSSは、基本機能はパッケージとして提供し、現場の先生の声に応じて、学校ごとに必要な機能を柔軟に追加・カスタマイズできる校務支援システムです。実際の画面を確認しながら開発を進めていく「プロトタイプ開発」により、仕様変更にも即応し、使い手の要望にぴったりと合った校務支援システムを提供します。
この柔軟な「プロトタイプ開発」を可能にしているのが、ローコード開発基盤「Magic xpa」です。画面や帳票の設計から実装までを迅速に行え、現場に寄り添ったシステム構築を可能にしています。

▲ SMBエクセレント企業賞 3年連続受賞
「打てば響くシステム創り」 システックITソリューション様
システックITソリューション株式会社様は、岡山県津山市に本社を構える、文教分野に特化したIT企業です。代表の市 克吉氏は、某大手化学メーカーの各工場の生産管理システム開発の経験を活かしつつ、地元の高校からのシステム更新依頼を契機に校務支援システム開発へと舵を切りました。以来、全国の高校・中高一貫校に向けて、柔軟で高品質なシステムを提供し続け、2015年に独立。現在では文教事業が売上のほとんどを占めるまでに成長。導入実績は、全国で延べ120校以上に達し、そのすべてが個別カスタマイズというスタイルでお客様から高く評価されています。
同社の開発モットーは「打てば響くシステム創り」。現場の声に即応する開発体制と、短期間・低コストで成果を最大化する姿勢が評価され、大手ITベンダーと競いながら選ばれてきました。
さらに、近年では学校関係者の間での口コミによる導入も加速。「ITに不慣れな教職員にも優しいUI設計やサポート体制により、導入の心理的ハードルを極力下げています。マニュアルなしでも、すぐに使える設計となっています。」と、市氏は強調します。
■「プロトタイプ開発」で築いた信頼と導入実績
校務支援システム事業の起点となったのは、今から25年前に市氏の母校教員からの成績管理システム再構築依頼でした。半年間・10人月をかけて完成したこの初案件が、後の同社の礎となりました。その後、岡山県内外の公立高校から声がかかるようになります。
特に和歌山県では口コミと異動教員によって導入が拡大。ところが、県単位の統一入札案件では大手が仕様設計を主導し、参入困難となる試練も経験。こうした現実を受け、同社は私立学校市場への活路を見出しました。
「私立校は独自仕様への要求が強く、パッケージでは対応困難なケースが多い。そこで、柔軟性の高いMagic xpaと当社の『プロトタイプ開発』手法が真価を発揮しました。」と、市氏は当時を振り返ります。実際の操作を確認しながら設計を完成させていく「プロトタイプ開発」手法は、先生方の要望をシステムに確実に反映でき、導入後のギャップ、つまり運用とのズレを最小限に抑えることができます。
要件が明確でない状態からスタートした場合でも、「プロトタイプ開発」の段階的な確認と開発により、納品時には仕様の齟齬がほぼない状態を実現。特に学校現場では、年度末の短期間での移行が求められるケースが多く、「プロトタイプ開発」は、こうしたニーズにもマッチしています。

▲ Major School System イメージ図
■ 柔軟性と操作性を両立「Major School System」
「Major School System(MSS)」は、統合型の校務支援システムとして、成績管理をはじめ、進路・出欠・保健管理、保護者連携、入試・出願、通知配信、さらには教職員向けグループウェアまで、多岐にわたる機能を備えています。授業単位での出欠管理や、保健室情報の共有、保護者からの欠席連絡、通知表のオンライン化にまで対応します。
MSSは「シンプル+カスタマイズ」を核とした設計思想を持ちます。過剰機能を削ぎ落とし、必要な要素だけを組み合わせていくことで、マニュアル不要の操作性を実現。大手ベンダーが提供する「多機能・重装備パッケージ」とは一線を画すアプローチが、現場の教員から高く支持されています。「多機能すぎると、現場ではかえって迷ってしまいます。シンプルこそ最良です。」(市氏)。
また、「プロトタイプ開発」によって途中段階での機能確認と調整を重ねるため、「期待したがイメージと違う」という事態がほぼ発生しません。実際にMSSを導入した学校からは、「痒いところに手が届く」「対応が早くて助かっている」といった声が多く寄せられています。現在は全国で121校への導入を果たし、パッケージながら2つとして同じシステムがない「完全個別対応」を実現しています。
■高速開発と柔軟性で教育現場を支えるMagic xpa
Magic xpaの採用により、MSSは生産性と保守性が大きな特長となっています。OSに依存することなく、サーバやクライアント環境の更新時にも再開発不要、システムの長寿命化に貢献しています。カスタマイズ性が高いため、学校ごとの複雑な要望にも柔軟に対応できます。
「まずは作って見せる」スタイルは教育現場との親和性が高く、ITリテラシーに大きなばらつきがある現場では、視覚的に確認しながらシステムを作り上げていけることが安心感と納得感につながります。
機能追加や年度対応などにも素早く対応できる点は、学校現場にとって大きなメリットです。保守対応やシステム導入後一年以内における機能追加の無償対応も、Magic xpaの柔軟性あってこそ。「むしろ、毎回価格交渉を行う方が手間です。一緒に成長していくパートナーでありたい」と市氏は笑顔を見せます。

▲システックITソリューション株式会社 代表取締役 市 克吉氏
■フルスペック統合型校務支援システムへの進化と他社連携
今後、同社が注力するのは、「学納金管理機能」や「Web出願機能」のさらなる拡充です。これらを統合することで、MSSは「フルスペック統合型校務支援システム」に近づきます。
また、学習支援システム大手「Classi」との協業もスタートしており、校務と学習の垣根を超えたタイムリーなデータ連携が期待されています。学校現場にさらなる価値を提供する基盤が整いつつあります。
「Magic xpaは、柔軟かつ効率的なローコード開発ツールであり、30年以上にわたって使用してきた経験からも、その価値を確信しています。いまでは、他の言語には戻れないほど魅力的な開発環境だと感じています。製造業や流通業など他分野の開発会社の皆様にも、Magic xpaの価値をぜひ実感していただきたいと考えています。」と市氏。
システックITソリューション様は、学校現場の皆様が「こういうことがしたい」と思うその気持ちに真摯に応える開発を行っています。「困っていること、改善したいことに一緒に向き合い、最適な仕組みを共に作り上げていく。それが私たちのスタンスです。システム導入はゴールではなく、新たなスタート。導入後も、学校の成長と変化に寄り添い続けます」と、最後に市氏は呼びかけました。
■導入校の声 ~巣鴨中学校・高等学校様~
2018年からMSSを活用している巣鴨中学校・高等学校様では、従来のやり方を活かせる柔軟なカスタマイズとレスポンスの早さが導入の決め手でした。
「これまでのやり方を大きく変えずに導入できたのが良かったです。要望を出したらすぐに形にしてくれるので助かっています」と湯朝教諭は語ります。
保護者連携機能など、新しい機能も追加しながら、校務とコミュニケーションの両面で効率化を進めています。

▲ 導入校の声
■お客様情報
- 名称:システックITソリューション株式会社
- 設立:2015年11月27日
- 代表者:市 克吉
- 所在地:〒708-0824 岡山県津山市沼6-8
- 電話番号:0868-25-2131
- FAX番号:0868-25-2213
- 資本金:500万円
- 従業員数:9名(2025年)
- 公式サイト:https://www.systech-its.co.jp/