C/S形式からRIA化のマイグレーションで
情報提供のリアルタイム性を実現

背景

各地のサーバにデータを配置したC/S形態によりリアルタイム性が弱いという従来システムの課題への対応。今後グループ全体の情報管理・共有の強化を見据え、柔軟に対応できる基盤確立の必要性。

対策

移行性の高いMagicマイグレーションサービスを活用。C/SをRIA化しプライベートクラウドへの移行を実施。

結果

既存のシステム資産の有効活用、短納期、高品質のスムーズ移行を実現。
サーバ集約効果により、省力化、情報共有のリアルタイム性を実現し、次期システムの基盤確立も視野に入れたマイグレーションとなった。

 

全社レベルのリアルタイム性の高い情報共有と社内外のスムーズな連携を目指して

このたび池田糖化工業株式会社様は、マジックソフトウェア・ジャパン(MSJ)のプロフェッショナルサービス部が提供する、Magicマイグレーションサービスを採用され、国内全事業所で利用されている情報系システムをマイグレーション、従来のC/S形式からRIA化するとともにプライベートクラウドへの移行を実施されました。

その結果、「短納期で高い品質、スムーズな移行が実現された」と、移行サービスは高い評価を受けることとなり、改めて池田糖化工業㈱ ITS室の皆さまにお話を伺いました。

池田糖化工業㈱様は、甘味料/調味素材/天然着色料など「食」の中間原料品メーカーで、消費者ニーズにフィットした食品づくりを開発研究し、食品メーカー様の新製品開発とその素材供給を積極的にサポートしている会社です。しかもそのスケールは国内有数。食品業界で確かな基盤を有する、100年を超える歴史ある中間原料品の大手企業です。

今回のマイグレーション対象システム (ITS情報サービス)は、同社が国内全事業所で利用されている情報系システムです。販売・購買・生産などのさまざまな基幹系の情報や、商品開発にかかわる原料や製品などの情報を相互に関連付けをもたせながら、各部門・部署に、利用し易いかたちで提供することを目的につくられています。

MagicはV5(1996年)から利用されており、これまでバージョンアップを繰り返しながら、その使用対象範囲を広げてこられました。このたび、社内システムの課題に対応するため、RIA化を決断されました。

「今回の移行の目的としては、既存課題の対応と、次期システムへの準備の二つがありました。従来システムは、各地のサーバにデータを配置したC/S形態だったため、差分データの配信や、各地での日次更新処理の運用が必要で、リアルタイム性が弱いという課題がありました。これに対し、今回の移行でRIA化による集約効果をねらい、あわせて全社で同一の仕組みを使うことができる基盤を手に入れることで、今後、社内外を問わず、グループ全体での情報管理・共有をさらに進める準備と位置付けました。

また、社内サーバ・クライアントの更新タイミングだったこともあり、一連のサーバをプライベートクラウド(IaaS基盤)に配置して運用コストを低減する方針としました。」(ITS室 マネージャー 樋口氏)

 

短期間・低コストでのマイグレーションを実現

そこで採用されたのが、MSJが提供するMagicマイグレーションサービスです。既存資産を活かし、短期間・低コストでお客様のアプリケーションを最新プラットフォームへスムーズに移行することが可能で、海外で5,000以上、国内で300以上の実績に裏づけられたノウハウがあります。

本プロジェクトは、事前に先行移行検証などを経て、本格的な移行作業は2012年9月から開始しました。約5,000本のプログラムをRIA化し、2013年6月には本番運用を開始されました。

移行前は国内の十数拠点にMagicサーバが設置され、クライアントは拠点のサーバへ接続していたものを、移行後は、拠点のMagicサーバを撤去し、すべてデータセンターのMagic RichClient Serverに集約されました。

「最終的に利用者用のメニューはすべてRIA化し、システム部門が使うものはC/Sのままとして、これは自社で移行することとしました。MSJ社にはRIA 約4,800本のマイグレーションをお願いし(一部新規追加含む)、残りのC/S 約2,800本とRIA 約300本を自社で移行しました。移行サービスのおかげで同時に進めることができ、自社移行と受入検証が重ならないように、自社の移行タイミング調整など苦労もありましたが、実質4名で対応できました。」(ITS室 稗田氏)

 

 短納期で高い品質、スムーズな移行を評価

「大規模移行にも関わらず、短納期で非常に高い品質で移行を達成していただいた」とMagicマイグレーションサービスについて評価する、ITS室 枝松氏。

「今回の移行では、自社初の外部委託を選択しましたが、コンバージョンの品質も良く、受入検証でNGとなるものが非常に少なく、最後まで高い品質が保たれていました。動作検証もしっかりしていましたし、移行直後に発生した不具合に関しても、速やかにパッチリリースされるなど、その後の対応も良かったです。今回の移行サービスには、非常に満足しています。」(ITS室 枝松氏)

 

RIA化の効果と今後の展開

「本当の効果を生み出せるかどうかはこれからだと認識していますが、サーバ集約効果として各拠点での日次更新を無くすことができ、情報共有のリアルタイム性も実現しました。さらに、サーバ側で高速に処理されることから、レスポンス改善の効果もあり、仕組み上、クライアントのメンテナンスも不要となりました。今回、全帳票をPDF化して表示する仕組みとしたため、紙出力の削減効果も少し期待できます。

今後は、基幹系システムとのデータ連携をより強化して、今よりリアルタイム性の高い情報を提供できるようにし、また、他システムと柔軟に連携できるような基盤を作り、最適化を目指していきます。」(ITS室 樋口氏)

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