対談

1.フォーカスシステムズ様の事業内容

MSJ佐藤

この度はMagic xpiパートナー対談にご参加いただきありがとうございます。まずは御社の事業内容と、得意分野、それから、データ連携ツールとしてMagic xpiを選択された背景についてお話しいただけますか?

 

 

FCS江口氏

当社は、今年で46年目を迎える独立系のSIerです。なかでもデジタルビジネス事業本部は、長年ソフトウェア開発を得意としていた部署が土台となっているのですが、ここ7,8年ぐらいでインフラ等の構築に事業領域を少し広げてきました。昔はいわゆるサーバーを作っているような製品ベンダーさんがオンプレミスの基盤の部分を作っていくのが多かったんですけれども、基盤がクラウドになると、我々でも手助けできるようになりました。お客様からのニーズや課題に対して基盤もソフトも両方やることによって、今ではクラウドを使ってシステム全体を当本部で請け負うことが可能になりました。

その中でアプリケーション領域としては、コアERPにSAP S/4HANA CloudやBiz∫(ビズインテグラル)を、フロントシステムではintra-martやkintoneに注力をしています。

当本部の会社規模は売り上げが今260 ~270億ぐらいなのですが、当本部がお客様としてターゲットと考えているのはいわゆるミッドマーケットと言っている、売上規模で数100億から数1,000億ぐらいの規模です。そういったお客様に対してインフラ基盤構築からソフトウェア、それからそのシステムを運用していく保守の部分も含めて、トータルソリューションとして対応させていただくというのをビジネスとしてやらせていただいています。

 

ミッドマーケットのお客様は、投資規模も限られていたりするので、既存のシステムがあって、その中で課題があるからこうしたいというので既存のシステムに手を入れるという場合もあるんですけれども、昨今は、いろんなSaaSのサービスを導入して、既存のシステムとどう連携させるのかというアプローチが必要になっています。昔は連携インターフェースの仕様書を作って、一生懸命プログラムで作っていたりした時代が長かったのですけれども、今は連携ツールがいろいろ出てきています。当本部のお客様からのニーズに対してよりスピーディーに、お客様の課題解決に注力するために、連携の部分はサクッとすぐにできるようにするためにはどうすればいいか?ということでいろいろな連携ツールを試しました。その中でMagic xpiが持つアドバンテージというのが価格面で、特にミッドマーケット向けになると、そこ(価格面)が顕著に現れるかなと思っています。それからアダプタの多種多様性ですね。特に私どもが取り扱っているSAPのアダプタの充実というところが非常にマッチするということで、Magic xpiに力を入れていこうという判断をしてすすめてきました。

2.DXで変化するデータ連携ツールの役割

MSJ佐藤

この数年、コロナの影響もあり、非常にクラウド利用が加速していますね。当社のお客様でもオンプレからクラウドに一部移行しながら、クラウドとオンプレ間の連携ニーズが非常に多くなっております。当社の事例になっているトリドールホールディングス様のように、全てSaaSに移行してどんどん使っていこうという企業も増えています。

 

IT業界のDX流れの中で、どうしてもやっぱりクラウドにますますシフトしていくし、モバイルも必須だし、IoTでセンサーとのやりとりにも対応しなくちゃいけないということで、かなり昔と違ってデータ連携ツールはいろいろな技術に対応しなくてはいけないという流れがまずあります。

 

当社の取り組みとして、まずDXソリューションに関わるコネクターを充実させていくというのがまず1点ですね。今は、まだまだDXのソリューションに対するコネクターアダプタが少ない。そういうところでフォーカスシステムズさんにもコネクターを作ってもらえるとありがたいなという期待もしています。

 

2点目は、データ連携プラットフォームをクラウドに特化した製品にしていかなくてはいけないというメーカーとしての使命があって、今後、”Magic xpi Cloud Native”という新製品が出るんですけども、この製品では、開発者が作った連携フローがそのままクラウド上のDockerコンテナにすぐデプロイできるようになります。また連携フローを改修して実行環境に再配置するときに、Dockerコンテナの機能を使って、サービスを止めることなくダウンタイムが0でアップデートできるという製品です。

 

3点目は、モバイルの画面が簡単にできる製品をリリースしようとしています。PowWow(パウワウ)っていうkintoneみたいな感じのノーコード開発ツールです。何か画面を作りたいときにボタンを押すと、画面作成のツールが開いて、そこでノーコードで画面が作れて、SAPとMagic xpiで連携できる。

4点目は、DXになると、ビッグデータを可視化しなくちゃいけないのですが、そこで我々のデータレイクのソリューションも開発していて、年内リリースを目指しています。

 

FCS江口氏

 

先ほど当本部はミッドマーケットのお客様向けにビジネスをさせていただいているというお話をしたんですけれども、いわゆる本当の意味でのDXっていうのは、例えば基幹システムを刷新するとか、ペーパーレス化するということではないと思うのですよね。デジタルの力を使って、本業である会社さんの売り上げ利益を伸ばしていくということに直結するような仕組みというのが、本来の意味ではDXだと。けれども、ミッドマーケットのお客様でそこまで先進的にやられているお客様はまだまだ少ないなと思っています。基幹システムの刷新とか、当本部としては今まで得意としてきたことをこれからもやっていくのですけれども、そこからもう一歩踏み込んで本当の意味でのその会社の成長に直結するようなDXなんていうのも、当本部もITの力で貢献していきたいというふうに思っています。

そういう意味では、今おっしゃっていただいたモバイル部分ですとかデータレイクなんかも、データを使って分析をしてそれを戦略につなげていくというのは、経営層の判断につながっていくと思うのですけれども、ぜひ新製品を本当の意味でのDXに興味があるお客様に対して一緒に提案して事例をどんどん増やしていくということで協業をさせていただきたいなというふうに思っています。

3.「つなぐツール」だから必要なパートナーシップのちから

MSJ佐藤

この数年でMagic xpiの商談が様変わりしてきました。以前はSoRといわれる業務システム間の単純なデータ連携が多くて、我々だけでも連携フローの実装ができましたが、ここ数年はSoE分野のさまざまなサービスやソリューションとのAPI連携など、連携対象が多様化してきて、各分野で知見の広いベンダーさん、(SAPやkintoneなどのERPやノーコード開発ツールなど)と組んで、連携ニーズに対応していかなければならないステージが来ていると実感しています。

 

FCS江口氏

近年におけるお客様のトレンドとしてはCoreの基幹システムの部分はERPで実現し、基幹システムには可能な限り手を加えず変化の激しい業務プロセスはSaaSやフロントシステムで構築して柔軟性を高める傾向になりつつあります。しっかり基幹システムに情報を流し込んだりフロントシステムから情報を取り出す手段としてデータ連携基盤が絶対に必要です。
お客様も「圧倒的なビジネス・スピード」を手に入れること目指しているので、そのためには、ビジネス・プロセスをデジタル化して現場をリアルタイムに「見える化」し、データに基づいて的確、迅速に「判断」し、直ちに「行動」できる仕組みを持つことが重要です。そのために効果的な仕組みが連携ツールですが、優秀な連携ツールでもAPI等の手段がなく連携ツールで対応できない領域を補完できるのがRPAであり、連携ツールと合わせて使用することで真のデータ連携が実現できると考えています。

 

MSJ佐藤

この数年はデータ連携の商談が非常に増えて、売り上げ規模的には年々 倍で増えているのですが、我々だけでは案件をこなし切れなくなっています。御社のように総合力があって、いろいろな知識を持っている技術者が多く在籍されているパートナー様と協力して、増え続ける商談をこなしていきたいので、今後も御社のお力添えにますます期待しています。

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